統計によると、2013年に65歳以上の人口が、全体の4分の1を超えた。
少子高齢化の流れはこれにとどまらず、ますます進むと予想されている。
戦後の高度成長期のころから、核家族化が叫ばれていたが、
実はいま、その核家族よりも単身世帯の数のほうが多くなってきたのだ。
戦前の大家族があたりまえであった時代と比べて、隔世の感をおぼえてしまう。
家族の形態も、戦前戦後を通じて、完全にかわってしまった。
戦後しばらくたってから連載が始まり、いまも絶大なる人気をほこる、
「サザエさん」のような大家族は、実はいまほとんどみられなくなっている。
サザエさんは、ご存じのように、テレビで日曜夜6時半から放映され、
老若男女を問わず人気のある、国民的アニメといってもよいだろう。
ちょうど放映の時間になると、
明日の仕事を考えてしまい、ブルーな気分になる「サザエさん症候群」ということばをみても、
いかに日本国民が幅広く見られているかがわかる。
家長である波平を頭に、長女のサザエさん、
その下に若干年のはなれた弟のカツオ、妹のワカメ、
サザエさんの夫のフグ田マスオさんも同居し、
サザエさんとの子であるタラちゃんたちが織りなす、実にほのぼのとしたドラマである。
このような設定になっているということは、戦後直後の20年代末には、
サザエさん一家のような大家族が多かったということだろう。
その後、団塊の世代が家庭をもち、ニューファミリーという、新しい形の核家族を形成した。
その団塊世代もいまや65を過ぎ、
かつてのニュータウンもいまや子供の姿がまれにしかみられない、オールドタウンと化してしまっている。
そして団塊世代以上の世代は、高齢化し、どちらかがなくなり、単身世帯化し、
若者は結婚しないので、結果単身世帯となり、また核家族を営んでいる夫婦は離婚も多く、
結果として単身世帯がますます増えるのである。
家族の形態がかわってきたのだ。
もし「21世紀のサザエさん、その後」というタイトルならばどのようなドラマの設定となるであろうか。
サザエさんにその後女の子が誕生する。
なまえは「さばえちゃん」(これは架空の設定である)。
手狭となった磯野家からフグ田家は独立し、マンションに入居することとなる。
なぜかサザエさんとマスオさんは、その後不仲となり、ついには離婚するはめとなる。
タラちゃんはいま、ハーバードでMBAを取得中、
さばえちゃんは地方大学に下宿して、サザエさんはひとり住まいだ。
いっぽうカツオは、二流大学にAO入学するが、
その要領の良さで、就活に成功し、一流商社に就職することができた。
いま中国に勤務している。部下の中国人とつきあって、いずれは結婚するもよう。
ワカメちゃんは、外資系の航空会社エミレーツにキャビンアテンダントとして入社。
いまはドバイを中心にとびまわっている。仕事に夢中で、結婚は考えていない。
波平は老衰のうちに亡くなり、フネは痴呆症にかかり、ときおりサザエさんが訪ね、介護をしている。
とまあこのようなストーリーにもなろうか。(今やどこにでもある話だ)
比較してみると、あのほのぼのとした「サザエさん」からはほど遠いものとなってしまった。
ひとつの大家族が、多数の単身世帯に分解してしまったわけである。
現代社会において、単身世帯のほうが多くなってしまった背景がこのようなものなのだ。
介護で疲れたサザエさんは、ふっとためいきとともにつぶやくのだ。
「昔はよかった・・・。」と。
少子高齢化の流れはこれにとどまらず、ますます進むと予想されている。
戦後の高度成長期のころから、核家族化が叫ばれていたが、
実はいま、その核家族よりも単身世帯の数のほうが多くなってきたのだ。
戦前の大家族があたりまえであった時代と比べて、隔世の感をおぼえてしまう。
家族の形態も、戦前戦後を通じて、完全にかわってしまった。
戦後しばらくたってから連載が始まり、いまも絶大なる人気をほこる、
「サザエさん」のような大家族は、実はいまほとんどみられなくなっている。
サザエさんは、ご存じのように、テレビで日曜夜6時半から放映され、
老若男女を問わず人気のある、国民的アニメといってもよいだろう。
ちょうど放映の時間になると、
明日の仕事を考えてしまい、ブルーな気分になる「サザエさん症候群」ということばをみても、
いかに日本国民が幅広く見られているかがわかる。
家長である波平を頭に、長女のサザエさん、
その下に若干年のはなれた弟のカツオ、妹のワカメ、
サザエさんの夫のフグ田マスオさんも同居し、
サザエさんとの子であるタラちゃんたちが織りなす、実にほのぼのとしたドラマである。
このような設定になっているということは、戦後直後の20年代末には、
サザエさん一家のような大家族が多かったということだろう。
その後、団塊の世代が家庭をもち、ニューファミリーという、新しい形の核家族を形成した。
その団塊世代もいまや65を過ぎ、
かつてのニュータウンもいまや子供の姿がまれにしかみられない、オールドタウンと化してしまっている。
そして団塊世代以上の世代は、高齢化し、どちらかがなくなり、単身世帯化し、
若者は結婚しないので、結果単身世帯となり、また核家族を営んでいる夫婦は離婚も多く、
結果として単身世帯がますます増えるのである。
家族の形態がかわってきたのだ。
もし「21世紀のサザエさん、その後」というタイトルならばどのようなドラマの設定となるであろうか。
サザエさんにその後女の子が誕生する。
なまえは「さばえちゃん」(これは架空の設定である)。
手狭となった磯野家からフグ田家は独立し、マンションに入居することとなる。
なぜかサザエさんとマスオさんは、その後不仲となり、ついには離婚するはめとなる。
タラちゃんはいま、ハーバードでMBAを取得中、
さばえちゃんは地方大学に下宿して、サザエさんはひとり住まいだ。
いっぽうカツオは、二流大学にAO入学するが、
その要領の良さで、就活に成功し、一流商社に就職することができた。
いま中国に勤務している。部下の中国人とつきあって、いずれは結婚するもよう。
ワカメちゃんは、外資系の航空会社エミレーツにキャビンアテンダントとして入社。
いまはドバイを中心にとびまわっている。仕事に夢中で、結婚は考えていない。
波平は老衰のうちに亡くなり、フネは痴呆症にかかり、ときおりサザエさんが訪ね、介護をしている。
とまあこのようなストーリーにもなろうか。(今やどこにでもある話だ)
比較してみると、あのほのぼのとした「サザエさん」からはほど遠いものとなってしまった。
ひとつの大家族が、多数の単身世帯に分解してしまったわけである。
現代社会において、単身世帯のほうが多くなってしまった背景がこのようなものなのだ。
介護で疲れたサザエさんは、ふっとためいきとともにつぶやくのだ。
「昔はよかった・・・。」と。

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